10:00~土蜘蛛 宮之庄神楽団-北広島町-
■プロフィール
宮之庄神楽団は明治時代後期に発足し戦前までは矢上系神楽(旧舞)を中心に演じていましたが、戦後に高田系神楽(新舞)を旧美土里町・旧千代田町等の神楽団より習い持ち帰った新舞を中心に舞い続け、最盛期には競演大会でも数多く入賞を飾りました。
現在、若い団員を中心に高田系新舞を習った当初の神楽を復活させるため、原点回帰を柱として、当時の舞・奏楽を研究し先人の神楽に近づくため、日々稽古・研究を行っています。
まだまだ未熟ではありますが、暖かいご声援・ご指導よろしくお願いいたします。
■土蜘蛛
平安時代、大和国葛城山に年古くより住む土蜘蛛の精魂は天下を乱そうと都の守・源頼光が重い病にかかっていることを知ると、侍女に成りすまし頼光を襲います。
しかし、頼光に正体を見破られ、逆に源家の宝刀・膝丸により深手を負い葛城山へ逃げ去ります。
頼光は我が身を救った宝刀を「蜘蛛切丸」と改め家来の四天王に授け、土蜘蛛退治を命じます。
葛城山に向かった四天王は土蜘蛛の妖術に悩まされながらも、見事に征伐します。
11:00~御神祇(清女・猿田彦)、折敷 大草神楽保存会-三原市-
■プロフィール
大草神楽保存会は地元に伝わる豊田流の神楽を保存伝承するために昭和42年に発足しました。
以来、地元はもとより近隣市町での奉納神楽・公演活動に参加するなど活発な活動を行うほか、子ども神楽の指導など後継者育成にも熱心に力を注いでいます。
■御神儀(清女の舞・猿田彦)
御神儀の内、最初に舞う「清女の舞」は明治まで神官たちによって舞継がれてきた古い形式を残す神祇舞です。
「猿田彦」は神話で伝えられる天孫降臨の際に、御前祓を任せられた猿田彦の勇敢な舞で別名「悪魔払い」とも言われるものです。
■御敷舞
御敷とは神前に供物を供する三方の盆の部分の呼び名で、盆や刀の上に盃を並べ落とさないように舞う曲舞の一つで、神前に供物をする際の訓練から始まった舞と伝えられています。
12:00~土蜘蛛 上中調子神楽団-広島市-
■プロフィール
上中調子神楽団は、戦前から広島市安佐南区上中調子地区で活動を行っていましたが、戦中戦後の混乱や太田川の水害や河川改修工事に伴う全面立ち退き移転・神楽衣裳の老朽化などにより長らく活動休止が続いていました。
平成19年から22年に地域の皆さんと話し合いを続け、「上中調子神楽団をみんなで復活する事、そして子どもたちにマナー、礼儀などを指導していこう」と、平成22年2月から少人数で毎週月曜日・水曜日19時半から21時まで練習をしています。
これからも精進して参りますので、応援の程、よろしくお願いいたします。
■土蜘蛛
大和の国を一望する葛城山に棲みつき、天下を撹乱(かくらん)しようとする土蜘蛛の精魂が、都の守・源頼光(みなもとのらいこう)へ忍び寄ります。
時に頼光は病に伏し、頼光の美しい侍女・胡蝶(こちょう)が典薬(てんやく)の守から薬を持ち帰るところを、土蜘蛛の精魂は襲います。
そして、胡蝶になりすますと、頼光に毒薬を薬と偽って飲ませます。
しかし、頼光に正体を見破られ、伝家の宝刀「膝丸(ひざまる)」で一太刀浴びた土蜘蛛の精魂は葛城山へと逃げ帰ります。
頼光は、わが身を救った宝刀「膝丸」を「蜘蛛切丸(くもきりまる)」と改め、四天王にこの刀を授け、土蜘蛛退治を命じます。
四天王は、葛城山へ向かい精魂の妖術に立ち向かい、壮絶な戦いの果てに成敗するという物語です。
13:00~神武 河津原神楽団-廿日市市-
■プロフィール
河津原の神楽舞は明治の初め頃にはすでに舞われており、150年あまりの伝承の歴史をもっています。
元来は幣(へい)や幡(はた)、扇(おうぎ)などによる払い清めを基調に置き、舞の美を見せる「十二神祇」を河津原八幡(かわつはらはちまん)神社へ奉納して参りました。
近年では「十二神祇(じゅうにじんぎ)」を伝統と歴史ある舞として、保存・伝承するとともに「高田系八調子」や「石見八調子」を取り入れながら、奉納神楽を中心に、地域行事などでも神楽を披露させていただいています。
■神武
日向の国高千穂を治めていた、神倭伊波礼毘古命(かんやまといわれひこのみこと)は、良き土地を求めて大和の国へ赴きます。
しかし、そこには長髄彦(ながすねひこ)がすでに折り、土地を巡って戦いになります。
激しい戦いの末勝利した神倭伊波礼毘古命は、今の奈良県にある畝火山(うねびやま)のふもと橿原(かしはら)の地を都と定め、神武天皇と名を改め、日本国を建国しました。
14:00~土蜘蛛 横谷神楽団-三次市-
■プロフィール
横谷神楽団は昭和58年より組織的な活動を開始し、昭和60年に神楽団として改めて活動をはじめました。
現在は団員28名で各地の秋祭りへの神楽奉納をはじめ、イベントや競演大会などにも出演させていただいております。
激しい合戦や舞が横谷神楽団のみどころの一つですが、一つ一つの所作や口上の意味のもこだわった上演も心がけております。
コロナ禍で伝統芸能の伝承が危ぶまれている今だからこそ、神楽を上演させていただけることに日々感謝しながら、これからも精進を重ねてまいりますのでご声援のほどよろしくお願い申し上げます。
■土蜘蛛
大和の国、葛城山に住む土蜘蛛の精魂が天下を乱さんと企んでいましたが、源頼光とその家来の武勇に恐れをなし、なかなかその機会を得られません。
ある時、源頼光が病に倒れたのを幸いに、土蜘蛛は胡蝶という侍女に姿を変え頼光に毒を飲ませますが、正体を見破られます。
そして頼光の伝家の宝刀膝丸で一太刀を受け葛城山へ逃れます。
頼光はこの宝刀を蜘蛛切丸と名付け家来の四天王に授け、土蜘蛛退治に向かわせます。
四天王は土蜘蛛の妖術に悩まされながらも激闘の末見事にこれを退治するという物語です。
15:00~山姥 安野神楽団-安芸太田町-
■プロフィール
安芸太田町穴本郷鷹崎八幡神社を氏神都市、明治42年11月27日「本郷奉楽会」として結成して以来、本年で111年を迎えております。
途中、「本郷神楽団」から、昭和55年に「安野神楽団」と名称を変更いたしました。
新舞も取り入れながら矢上系六調子(旧舞)を中心に各地のイベント、秋祭り等に奉納させていただいております。
時代が変わっても先人たちが残してくれた神楽を大切に伝承していきたいと思います。
■山姥
平安の時代、東国の兇賊征伐の勅命を受けた源頼光(みなもとのらいこう)と渡辺綱(わたなべのつな)は、その道すがら越後の国は上路山(あげろやま)の山に迷い込みます。
山中のただ一つの灯を見つけ、一夜の宿を願いますが、この家に暮らす母と子は、都を追われ世を呪い人々を恨み、山賊となって悪行を重ねる山姥とその子、怪童丸(かいどうまる)でした。
山姥と怪童丸は、武勇の誉れ高き頼光と知らず悪事をたくらみますが、戦いに敗れ、山姥は怪童丸を見捨てて逃げます。
しかし、すぐ立ち戻り我が身の上を明かし、母の一命に替え怪童丸の命乞いをします。
頼光はこの母子運命を不憫(ふびん)に思い、命を助け、怪童丸を家臣として都に連れて帰るという物語です。
怪童丸は、後に坂田金時(さかたのきんとき)と名乗り、頼光の四天王の一人となります。
16:00~大江山 原田神楽団-安芸高田市-
■プロフィール
私たち原田神楽団は、安芸高田市高宮町の原田八幡神社を守護神として例祭にいそしんでおり、上演可能な演目は17以上のものを保持しております。
神楽団の結成時期は定かではありませんが、明治の初めごろから活動していたと伝えられています。
一時期、団員不足により活動を休止したこともありましたが、約50年前に当時の有志の努力により活動を再開し、昭和54年3月には「原田神楽」として広島県の無形民俗文化財の指定を受け、現在に至っております。
無形文化財である郷土の伝統芸能「原田神楽」を伝承する重責を担っていることに誇りを持ち、団員一同、地域の方々のご支援を受けながら精進しております。
今後も皆さまのご支援ご指導をよろしくお願いします。
■大江山
一条天皇の御代、丹波の国は大江山に酒呑童子という鬼人が立てこもり、数多(あまた)の手下を従えて都に現れては人々を悩ませていました。
そこで、帝より大江山の鬼神征伐の勅命を受けた源頼光は、四天王を引き連れて大江山に向かいます。
山伏修験者に身を変えた一行は、大江山の山中で血に染まった衣を洗う一人の娘と出会います。
頼光はこの娘も酒呑童子によって都から連れ去られた一人と知り、童子の岩屋への道案内を頼みます。
頼光の一行は童子の岩屋へ案内され、道に迷ったのでぜひとも一夜の宿をお願いしたいを申し出ました。
これを怪しむ酒呑童子との問答の末、やっと宿を許された一行は、都から携えた酒を酒呑童子に振舞います。
酔い伏して眠った酒呑童子の油断に乗じて切りかかった一行は、激しい合戦の末、見事に討ち取るという物語です。
主催:ひろしま神楽活動再開プロジェクト
・広島広域都市圏協議会~神楽まち起こし協議会~
(構成団体:安芸高田市・広島市・北広島町・呉市・廿日市市・三原市・安芸太田町・坂町)
・NPO法人広島神楽芸術研究所
・株式会社RCC文化センター
協力/協賛:ひろしま神楽振興支援事業実行委員会、
広島市神楽振興連絡協議会、安芸高田神楽協議会、
北広島町神楽協議会、三次市観光振興神楽協議会、
広島県民文化センター、神楽門前湯治村、千代田開発センター
後援:(一社)広島県観光連盟